設立の目的

私が考える業界の変化は次の通りです。
少し長い文章ですが、どうか最後までお読みください。

バブル以降多くの住宅会社の退場

 日本に「住宅産業」なるものが生まれて約半世紀、住宅産業も他の産業と同様に、大きな転換期を迎えています。私は、このことを金融バブルが崩壊した1990年のあと、住宅業界にも必ずバブルが弾けると予測して、1997年に「住宅業界BIGバン」として本を出版しました。予測通り、多くの住宅会社が変化に対応できなくて退場してゆきました。
 それは、バブル時代の「高ければ良いもの」という高額な消費行動から、バブル以降、下降経済構造のなかで「少しでも安く購入する」という低額な消費行動に対応できなかったからです。
 昭和40年代から台頭した日本の住宅産業形態は、工業化時代を経て現在は脱工業化時代へ。また、大量生産から質重視の時代へ。生産設備の都合で住まいが商品化される時代から、そろそろ、景気の回復がはじまると、今度は住まう人を中心とした本物志向の住まいへと変化して行くはずです。

消費形態の変化

 消費行動の変化を検証してみると、昭和40年代は、ただ住まいが欲しいという「欲求消費」の時代。50年代は、住まいの品質・性能・構造を判断材料として、良い住まい、悪い住まいと言うように理性で判断して購入する「理性消費」の時代。昭和60年からバブルが崩壊するまでの間は、品質や性能、構造とかよりも高額であること、企業・商品のイメージ・デザイン・アメ二ティといった感性で選ぶ「感性消費」の時代でした。
 そして、バブル崩壊以降はこうした行きすぎた高額住宅の商品開発から原点に戻ってコスト追及の時代となり、消費が低迷する中、ローコスト型住宅が主流となっています。
 一方で、商業、公共建築が減る中で、建築家、設計事務所が台頭しはじめ、個性的な住宅が増え始めています。反面、大手住宅メーカは、相変わらず流行志向で高額住宅に力を入れています。

長期優良住宅は本物か

 また、政府は2006年6月「住生活基本法」を施行。2007年4月には、耐久年数が200年に達する「超長期住宅」の普及に向けた「200年住宅ビジョン」を発表し、2008年2月26日には「200年住宅法案」が閣議決定されました。しかし、そのあと200年には対応できないと住宅業界団体からの抵抗にあい、「200年住宅」という言葉が消え「超長期住宅」となり、いつの間にか「超」もはずれて「長期優良住宅」となりました。阪神淡路大震災の教訓も忘れ、耐震等級も3(プレハブ住宅では対応できない)から2に変更されました。つまり、失礼ながらTホームやAホームでも対応できる普通の住宅になったわけです。ローコストでも長期優良住宅に対応しなければならず、結局のところ対応できず、ついて行けなくなった中小工務店、零細業者を排除ということになっています。
 ただ、長期優良住宅、エコ住宅、太陽光発電、ゼロエネルギー等などは、本来の住まいの本質から(空間の豊かさ、デザイン等)かけ離れています。今まさに住宅業界は混乱期の真っ只中にあります。

本物の住まいへ

 ところで、これらの事象は一過性のものであり、いずれ落ち着きを取り戻し、景気が回復し始める頃には、「本物の住まい」が求められるようになります。それは国家による強制的なものではなく、 高耐久、高断熱、高気密、健康問題、保証、保険は当たり前となり、高耐震、自然との共生、エネルギー利用方法、生活スタイルなどは住む人の嗜好となり、住むことによって新たな喜び、満足感を得ることのできる「感動型の住宅」です。本当に消費者が求める「付加価値とは何か」「質とは何か」「オリジナリティのある商品とは何か」「豊かさとは何か」「環境と調和した恒久的なデザインの提案」。更に、価格面においては「お客様にも解かりやすい建築内訳明細書の提示」等が問われるようになります。
 ではどうすれば良いのか。
 ご一緒に考えてみたいと思っています。

 これからは、そうしたお客様の多様なニーズ、要望をしっかりと聞き取り、専門家が適切に判断し、提案、アドバイスのできるコンサルティング力のある住宅会社が求められます。これからの時代は、素人の営業マン、中途半端な建築士、理念なき工務店では対応できないところまで来ています。今のお客様は、予算が他社と同じであれば、構造、品質、性能、保証、会社、社員に対する信頼感は、決定要因ではなく、間取りのユニークさ、空間の豊かさ、デザインなどの感性、感動できる住宅を造ってくれるかどうかが決定要因となっています。
 解決の方法はあります。
 夢のあるショールーム、意匠のわかる住宅デザイナー、または、建築家。美的感性の香りがするプラン提案書ができる女子コーディネーターを配置する。営業マンの数ではなく、お客様から資料請求が来る(HPを含む)システムづくりが大切です。
 これからの住宅業界で生き残るためには存在感が必要です。お客様は存在感のある住宅会社を探しています。魅力ある会社作りの努力ができる住宅会社しか生き残れない時代がそこまで来ています。
 お客様のニーズに対応できる住宅会社にできるよう皆さんと一緒に取り組んでまいりたいと思います。どうぞ委託してみてください。

ハウスビルダー販売支援研究所
代表 大出 正廣

私たちの考え方(コンセプト)
お客様の多様なニーズをしっかりと聞き取り、提案・アドバイスできる。お客様のニーズに対応できる住宅会社をめざして。
お手伝いできること(サービス内容)
メールサービス・ブログなどのサービスを提供し、住宅業界の皆さまを力強くサポート。
情報発信の場であること(ブログ)
大きな転換期を迎えている住宅産業の「旬」の情報を発信しています。

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